昨年11月より一般公開したエゾハリイカの繁殖個体ですが、メスが12月14日(推定190日齢)、オスが1月3日(236日齢)に死亡しました。
エゾハリイカは生態がほとんど知られておらず、少なくとも国内では繁殖例もないため手探りの飼育を続けてきましたが、残念ながら次世代の繁殖には至りませんでした。
しかし、雌雄ともに孵化から半年以上も生存させることができたのはエゾハリイカの生態解明の大きな一歩となりました!
写真は最後に死亡したオスで、胴の長さは約4㎝まで成長しました。
大人のエゾハリイカは胴長約12㎝ほどまで成長するのであと3倍ぐらいでしたね。><
こちらは生まれたての写真で、胴長は4㎜ほどしかありませんでした。
このころから考えると10培にも大きく成長したんですね。
イカの仲間の多くは寿命が1年で、非常にデリケートなため、まだまだ飼育方法が分かっていない種類がたくさんいます。
適正なエサや水温などは実際に飼育してみないとわかりません。
今後もこのように青森の海で見られる様々な生き物の繁殖にも挑戦し、皆様にその魅力を伝えられるように頑張ります^^
なお、成体のエゾハリイカは現在青森も海コーナーで展示中なので、ぜひお早めにご覧ください!