みなさん、アザラシの赤ちゃんと言えばふわふわの白い毛を想像されると思います。
ですが、今回の赤ちゃんは最初から白くないのです！
アザラシの赤ちゃんの白い毛は、流氷の上で天敵に見つかりにくくする役割があります。
ですがゼニガタアザラシは岩場で繁殖をするので、逆に白い毛では目立ってしまいます。
なので赤ちゃんはオトナと同じ黒い体毛で生まれてきます。

そして面白いことに黒い体毛で生まれてくるのですが、実は母親の胎内にいるときは他のアザラシと同じように白い体毛なんです。
出産間際になると体内で換毛(毛の生え換わり)をしてオトナと同じ体色になります。
なので生まれてきたときに一緒に白い毛が出てきます。

胎内にいるときに羊水と一緒に飲み込んだであろう体毛も確認できました。

浅虫水族館では今までゴマフアザラシ(白い体毛で生まれる)の繁殖しかなかったので、驚きと発見の連続です(^^)/