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海棲哺乳類の目視調査(2022年まとめ)~鰭脚類編~

2023.03.07 [スタッフブログ]

浅虫水族館ではむつ湾と津軽海峡に現れる海棲哺乳類の目視調査を定期的に行っています。

津軽海峡フェリー株式会社にご協力いただき、青森から函館を結ぶフェリーに乗ってイルカやクジラ、アザラシやオットセイを探しています。今回は調査中に見られた鰭脚類(アザラシやオットセイ)を紹介したいと思います。

青森県では過去に、キタオットセイ、ゴマフアザラシ、クラカケアザラシ、ワモンアザラシの4種の鰭脚類が漂着した記録があります。

ですが、今シーズンの調査(2022年4月~2023年1月)で見つけた鰭脚類は「キタオットセイ」だけでした。キタオットセイは冬に見ることができました。イルカのように大きな群れはつくらず、単独でいることも多いです。実は1年のほとんどを海上で暮らす種類で、これから夏の繁殖期まで1度も上陸せずに過ごします(凄い!)。

キタオットセイは浅虫水族館でも飼育展示していますので、ぜひ見に来てくださいね(^^)/

浅虫水族館では目視調査以外にも、海岸に漂着した鰭脚類の保護・治療も行っています。

中にはプラスチック製のゴミでケガをして漂着した個体もいます。

今回の目視調査や海岸で保護した鰭脚類の詳細は、水族館の海獣館にあるパネルで詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

なお目視調査は船の科学館による海の学びミュージアムサポートの助成を受けて実施しました。