ゴマフアザラシ出産話①
2023.07.13 [スタッフブログ]2023年5月9日、当館では2年ぶりとなるゴマフアザラシの出産がありました。
母親は「メイ」、2010年に六ケ所村の海岸で保護されました。
父親は「きぼう」、2013年にアクアマリンふくしまから来館しました。
母親 メイ 13歳
父親 きぼう 12歳
2022年4月24日、「メイ」と「きぼう」の交尾が確認されました。
アザラシの妊娠期間はおよそ1年です。
「メイ」も妊娠しているか、エコー検査で確認しました。
獣医師によるエコー検査と落ち着いているメイ
そして、順調にお腹も大きくなり、体重はおよそ130㎏まで増加しました。
2023年4月、出産予定期間に突入しました。
出産の兆候は、ゴールデンウイークの始まる前からありました。
飼育員としては、期間中、多くのお客様に幼獣のクリーム色の姿をご覧いただきたい思いがありましたが、「メイ」には関係ありません。
2023年4月27日のメイ 大きくなっているお腹。
そして、産まないまま迎えたゴールデンウイーク。多くのお客様にご来館いただきました。
その間も私たち飼育員は、いつ産むのかドキドキしていました。
2023年5月2日、立ち泳ぎの時間が少しずつ長くなる。
ゴールデンウイークが終わった5月8日。「メイ」は日中、頻繁に上陸するようになりました。
出産直前であると確信しました。
そして、日付が変わった5月9日午前1時。無事にオスのアザラシを出産しました。
ゴマフアザラシ出産話②に続く。
〈お知らせ〉
浅虫水族館はおかげさまで開館40周年を迎えることが出来ました。
そして、来る7月23日は当館の開館記念日です。
皆様のご来館、お待ちしております!!